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曖昧な午前~退屈な午後 [労働日~非労働日]

 

 

 

全ての記憶を引き摺り出せ

 

何一つ色褪せることはない

 

命令と事実

 

事実と結末

 

兎が杵を捨てる

 

腹を抱えて笑う

 

僕の宝石箱はこんなにも綺麗だよ

 

18の楽曲と星屑だけが入ってる

 

丁寧に繋いだテンションコードの束

 

悪意の欠片も無しに散りばめる

 

善人気取りの彼女

 

悪人気取りの犯罪者

 

死刑台にエスカレーター

 

何も歪まない

 

誰にも歪めることのできない

 

兎が杵に火を点ける

 

5.1chで響くシュレッダーの音

 

耳を澄まさない

 

誰も離れない

 

誰も変わらない

 

何も消えない

 

砕け散る悪意は悲しみしか産まない

 

そんな言葉は嘘だよ

 

コートニーが生まれ変わる

 

中心から音が聞こえる

 

心はまた拠り所を探す

 

退屈な夜明け

 

逆上せたボノの額に黒い糸を植えつけて

 

店員が薄気味悪い笑顔を浮かべる

 

あなたと私だけの秘密

 

1000万ドルの口止め料

 

なんて美しい光景

 

終わらないで

 

いなくならないで

 

実存を説き伏せて

 

あたしは変わらない場所にいる

 

薄暗さに目が眩む

 

そんな顔を見て

 

安心して鞄を握る

 

ボロボロの封筒に詰め込まれた宇宙の図面は

 

それでも永遠に色褪せない

 

千年経ったら指輪をあげるよ

 

だってこれは君の歌だから

 

泣き顔ばかりが浮かんだって

 

崩れる音が響いたって

 

月は綺麗なまま

 

圧倒的に下らない

 

兎なんかもともといないのに

 

陳腐さは極みへ

 

周期は一定のまま

 

死の重みも知らずに優越感に浸って

 

クリシェを繰り返す

 

死人と夢の中で踊る

 

そんな現実を目の当たりにした可哀相な彼女は

 

笑えばいい

 

笑っていればいい

 

それだけで

 

あなたはとても綺麗だよ

 

宝石箱に入れてもいいかな

 

そのためだけに

 

千年分のスペースを残しておいたんだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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図面でけた。 [労働日~非労働日]

 

 

(↑の二つは画像サイズの関係でなんだかようわからんくなっちまったので、自己満のために個別の画像も↓にうP。)

 

 

 

 

(もちろん、上から順に、正面図、側面図、平面図でございやす。)

 

 

 

Jw_cadで描きました。

 

ちなみに、本当はこんなに画像荒くないもっと綺麗な感じで描けたんですけれども、Jw_cadにはjpgで保存する機能がなくて(autoCadにもないっぽいけど)、仕方なくWinShotを使ってキャプチャーした上で自動調整繰り返したところ、こんなに荒くなっちまいやがりました。

 

(たぶん)橋脚の図面でござい。

 

今日(というか昨日)、職場で初めてautoCADで図面を描く練習をさせていただいたんですけれども、「とりあえずこれの図面描いてみて」といって渡されたのが(たぶん)橋脚の図面で、autoCADをいじくること自体が初めてだったので、本を読みながらそしてほんのときどき人に聞きながら、9:00~17:30頃までひいこらと描き続けていたのですけれども、僕が使わせていただいているパソがなんか問題あるようで、ほんっとに描き終わる寸前に突然autoCADがプツッと終了されてしまいまして、もちろんそこまで描いたやつ全部パアになっちまいやがりまして、あまりにも悔しかったので、図面借りて(「借りて帰ったらまずいでしょうか?」と恐る恐る部長さんに聞いてみたら即座に「全然大丈夫だよー。」と言っていただけた)、帰ってきて、これまたひいこらとJw_cadで描き続けた結果、なんとかそれっぽいものができましたのでした。

 

数日前に生まれて初めて描いた図面(便器)↓

 

と比べたらさすがに少しは進歩したと思えるのですけれども、どうなんでがしょか。

 

 

 

なんにせよ、疲れた。

 

 

 

ほんとは、設計事務所に(派遣社員として)勤め始めてから2週間が経過したので、(仕事内容のこと以外にも)いろいろと愚痴とか愚痴とか愚痴とか愚痴とか愚痴とか愚痴とか愚痴とか愚痴とか愚痴とか愚痴とか愚痴りたいけど愚痴ってもしょうがないこととか等々書き連ねたいところなんですけれども(ちなみに当然のことながらみなさん理系出身で、いわゆる「プロフェッショナル集団」という感じで、今年入社されたらしき女性の方々もみなさま最低でもautoCADくらい(!!)はバリバリ使いこなせられておられるようであられるようで南無南無...)、7時間後(10時頃)には起きて家賃の振込みに行ったり、久々に(自分の)病院行ったり、精神病院のあの子に会いに行ったり(症状がだいぶ落ち着いてきてて、病院の構内なら外に出ることもできるようになって、そして、病棟での面会は無理だけど外(構内)でなら会うことも可能になった)等々等々、やらなきゃいけないこと満載だし、そもそも愚痴なんか書いたって何にもどうにもならんのでグンナイベイビーハロあでゃー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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「エンドロール」と「girlfriend」と「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」 [労働日~非労働日]

 

(↑高校のときに録音したカセットテープの裏から8年ぶりくらいに出てきた絵。)

 

 

 

 

 

 

(↑朝遅刻ギリギリまでダウンしてたら羅に勝手に盗撮されてた二枚。)

 

 

 

 

 

 

 

(引くことの『と「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」』)

 

が、できました。

 

一応。

 

1~2ヶ月かけてようやく。

 

某所のモノローグに、

 

 

 

’06.9.17




1・2・3・4・5・6・7・8、1・2・3・4・5・6・7。


終わりの世界が頭の中で弾ける残酷な始まりに気の利いたことを言えない君と「嘘は言えない」以外の嘘が言えない僕は暗い部屋の中少しも動かず触れ合いもせず不気味なくらいに何も思わない覚悟を決めたと呟くあの子の意識を見てた


例外を交えながら、1・2・3・4・5・6・7・8、1・2・3・4・5・6・7。


ひたすら浮かぶままに、1・2・3・4・5・6・7・8、1・2・3・4・5・6・7。


使えなくても構わない、1・2・3・4・5・6・7・8、1・2・3・4・5・6・7。


数ヶ月前からずっと頭にこびりついて離れないストリングスに乗せて、1・2・3・4・5・6・7・8、1・2・3・4・5・6・7。

 

 

 

と書いてあるから、「エンドロール」は、頭に浮かんでからは実質一年以上経ってようやく、ですか。

 

ちなみに、「girlfriend」も、ギター一本の原曲(最初は「猫と暮らして~♪猫と死んでく~♪」とか歌ってた)ができたのは2年以上前で、打ち込みを作ったのも一年以上前。

 

まったく何やってたんだ自分と非常に思うのですが、まあ一応できたし。

 

一応というのは、ちゃんと納得できてないからです。

 

歌声はもちろんのこと、編集、ミキシングがどうにもこうにも。

 

歌声は、すごい難しい曲な上に錆び付いた喉なので結構あっさりと切り上げたんだけど(深夜、ラリってたときに録音したらしい箇所も結構あります)、とにかく音量バランスがわからない。

 

結構音域が広いので、どうしても声がでかくなりすぎたり小さくなったり。

 

8チャンネルしか使えないのでなおさら。

 

今までどんだけ適当にミキシングしてたんだろうとか思っちゃうくらい。

 

もちろん過去のどの曲も適当ではなかったんだけど、でも大抵の曲は演奏の録音が終わってから数日以内にはミキシングも終えてた。

 

なのに、今回はどんだけいじくっても納得できない。

 

耳が肥えたのならまだ救いがあるんだけど。

 

とにかく、こんなに制作に向き合って頑張ったのは、「ツナ~ツナ」以来です。

 

(音が割れないように出音アップさせてCDに焼くためだけでも二日間かかった。)

 

ちなみに、「ツナ~ツナ」(正式名称「ツナがる私と繋がるツナ」)は、↓こんな曲。

 

 

     

 

 

 

「ツナ~ツナ」は、在庫がまだ10枚くらいはあって、もちろん今でも一枚¥500(5曲入り)にて販売中なので、持ってない方はいますぐ僕にメールよこしなさい。嘘です。気に入ってくれて買いたいと思ってくださった方はメールくださいませませ。実はここのプロフィールに捨てアド晒しておりますので。売り上げは、全額そのままツナとムクの養育費(生活費)に充てます。内訳はツナに¥300ムクに¥200です。

 

 

 

・・・とまあ、言い訳とか意図的脱線とかはとりあえずいったんやめて、とりあえずアップしてみます。

 

まず、「エンドロール」。

 


(・・あ、聴いていただけるならもちろんヘッドフォン等をパソにぶち込んで聴いたってください<(_ _)>。)

 

 

     

 

 

たぶんこれは、歌が乗ってる箇所以外は非常にリズムがわかりづらいので、ハイハット(「チッチッチッチッ」って音)入れたヴァージョンもアップしといてみます。

 

 

     

 

 

もいっちょおまけにハイハット入りのインストも。

 

 

     

 

 

 

ドラムの音、現代において打ち込み使って音楽制作している人の大半は、当たり前にスネアとバスドラの音を打ち込む画面を並行に表示させた上で打ち込むことが出来ると思うんですけど、シーケンサーがチープな上に、位相というか、イメージしてた感じに近づけるためにスネアとバスドラの音の位置をずらしたり絶対に被らせないようにしたこともあって、一音一音こつこつと打ち込みました。

 

でも、そのやり方だとすっげえ時間費やしても数小節分しかできてなくて愕然としたりしたのもあって、結構コピペでごまかしました。

 

あと、ディレイのように聞こえる左右の声は、実はディレイではなくて、コピペです。

 

MTRがへっぽこなものですから。

 

約束通りまず羅に聴かせたところ、羅はこの曲がまだギター一本で弾き語りヴァージョンだったときのことを知っている(その音源を一ヶ月以上前に聴いてもらったことがある)のもあって、「すんごいことになってるねこれ」とか「ほんと頑張ったんだねえ」とか「全然チープとかは感じない」とかいう感じの言葉をくれました。

 

が、その後に「正直よくわからん」という感じの言葉もくれました。

 

どちらも大体予想通りの言葉だったんだけど、でも、2回目にハイハット入りの方を聴いてもらったら、「ああ、すごい好きだわこれ、一回目よりも全然良い」という感じの予想外の言葉をくれました。

 

ので、作った本人としてはなおのことよくわかりません。

 

まあ、それもいまいち納得できない理由の一つなんですけど。

 

 

 

なので、「girlfriend」。

 

 

("You're my girlfriend.")

 

("You're my sunshine.")

 

     

 

 

 

2年前にできたメロディーと、歌詞を書いたときには既に知らん間にできてたメロディーと、録音する時にふらりと浮かんだメロディー、三つを歌っております。

 

ノートには長々と言葉を書いてるけど、実際に歌っている歌詞は最初の4行(+英語2行)だけです。

 

録音する直前までは8行歌うつもりで、打ち込みも元々8行分作っておいたんですけど、なんか後半の4行に全然納得できなかったり今の気分に合ってなかったりして、じゃあ4行でいいんじゃないか、その方がむしろこの曲にはぴったりなんじゃないかと。

 

なのに、後半の4行と、同日に書いたこっぴどい言葉の羅列も同時に載せているのは、むやみやたらとうかれた気分や明るい気分みたいなものなんかはそもそも一切込めてないという、もしかしたら人にとってはかなりどうでもいい事実を一応表明しておきたいからでございます。

 

裏声で延々と「You're my girlfriend」と歌っていて、最後の2行にはオクターヴ低い地声で「You're my sunshine」と歌ってます。

 

微妙に韻を踏んでみたり。

 

「You're my sunshine」に関しては、比喩は基本的に好きじゃないんだけど、これくらい陳腐な比喩ならむしろいいんじゃないかと。

 

ベン・E・キングもブルーノートで歌ってたし。

 

こっちは意図的にチープな音にしてます。

 

でも結構凝ってはおります。

 

その割にはさらりと聴けて、まあまあポップだと自分では思うので、まあまあ自分で好きです。

 

というか、「エンドロール」に比べたらまだ安心して聴ける。

 

あと、たぶん高校のときから数えたら一応今までに100曲くらいは作っていると思うんですけど、日本語に英語を混じらせて歌うのは、自分の曲ではこれが生まれて初めてです。

 

(後日注:上にアップしてる「ツナ~ツナ」で歌ってた・・・。)

 

タイトルは、英語にするかカタカナ言葉にするか結構迷ったんですけど、「エンドロール」とあらゆる面で対照的だよなあと感じたこともあって、英語にしておきました。

 

 

 

 

 

本当は、本当に久々の更新だしもっともっと書きたいこともあるんだけど、明日(というか今日)も朝には起きる予定なので、まあアップできただけ良しということで、寝ます。

 

 

 

最後に、「You're my sunshine」と歌うきっかけになった、3年以上前(「離人症」がいったん治る1ヶ月前)に書いた歌詞(というか言葉の羅列)をなんとなくタイピング。

 

 

 

 '04.4.9

 

 

 頭が割れるような静寂

 

 つまらない言葉に火を放った

 

 下らない言葉で火を放った

 

 息を呑む音が響くよ

 

 下らない言葉が胸を撃った

 

「君は地面を踏みつける

 

 宇宙の外には宇宙があり

 

 月は夜と共にあって

 

 君は僕の太陽なんだ(君がいなくなると 胸が痛くなる)」

 

 言葉は止むことのない雨のよう

 

 ペーパーカップに収まる永遠の日常

 

 どんな場所にだって行くよ

 

 君と一緒なら

 

 色々なものを大切に取ってきたけど

 

 もう全部要らない

 

 たくさん灰が残っちゃったけど

 

 いずれ風化するよ

 

 だからもう関係ない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・と書き終えかけたところで、疲れとベゲタミンによるとんでもねえ睡魔に突然襲われて、気づいたら力尽きてしまっておりました・・・。

 

あとほんの少しだったのに・・・。

 

オーノー。

 

 

 

 

 

御終い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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ほら、ゴミみたいでしょ? [労働日~非労働日]

 

 

相変わらずうつむくだけで

 

涙の一粒さえ出やしねえの

 

あらゆる一粒一粒を目で追いかけて

 

スローモーションの世界に浸ろうとするだけで

 

数日で変容する内面は

 

ひっくり返しても

 

さらけ出しても

 

二度と戻りゃしない

 

たぶん

 

それは

 

更新されながらひたすら同じ場所を巡るだけ

 

堂々巡りで既視感しかない自分だけの世界

 

ひいてゆく悲しみが幸せ

 

満ち足りた幸せ悲しみを

 

ただただ

 

打ち消し合って

 

同じ絵を

 

同じ色を

 

同じ場所を

 

同じ感覚を

 

同じ時間を

 

同じことを

 

骨になった自分を見ることは不可能なんだってさ

 

それはもうまさに運命そのものとしかいいようのないものなんだと

 

不確かなことなら相変わらずいくらでも言えるけれど

 

嫌悪感しか生まれないから

 

言わない

 

もう二度と

 

君の嫌がる言葉も言いたくない

 

できる限り

 

結局は

 

運命に殺されるまで

 

さめた目を殺したいだけ

 

んで、笑うだけ

 

ほんとバカみたいで

 

全くもってくだらねえわこりゃ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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時間 時間 時間に怯えない 時間 時間 [労働日~非労働日]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実家に帰る予定だった19日、例のごとくやっぱり夕方まで起き上がることができず、帰省1日延期することになってしまったので、それを教訓にして20日の昼過ぎまで一切眠らず、ゆっくり準備をして、ムクにごめんごめん言いながら家を出て(しばらくしてメガネ忘れたことに気づいた)、バスに乗ってあおなみ線に乗って名古屋駅に行って、大阪までの新幹線の切符を買ってホームに向かったら、ドアに不具合が生じたとかで新幹線の名古屋駅(のダイヤを管理する人やアナウンスをする人や電光掲示板)が混乱してて、新幹線が全然出発してくれなくて、17:30大阪駅発の高速バスに間に合わなくなってしまい嫌々新大阪で降りてトンネルの中の排ガスだらけで汚くて車の走行音や歩行者の声でうるさくて嫌いなバス停に行って、寒い中30分くらい待って、知らない女の人から「あの、人を待ってるんですか?グッドウィルの方ですか?」と声をかけられて、違います、バスを待ってますと言ってさよならして、10分以上遅れて到着した高速バスに乗って、すぐに渋滞に巻き込まれて、岡山県に入ってしばらくした辺りからバスの中は僕と運転手さんだけになって、結局40分ほど予定から遅れて21時過ぎ、名古屋を出てから6時間近く経ってようやく実家の自分の部屋に着いて、羅に部屋の写真でも送ってくれと言われたのを思い出して、白目向いた自分と一緒に部屋の廊下側にある窓の写真を撮って、一息ついて、本棚を漁ってみたらハロウィンやらガンマ・レイやらフェア・ウォーニングやらのヘビメタCDが大量にあるのを見つけて、それでふと「アングラ」が「アンダーグラウンド」の略だと気づいたのは20歳過ぎだったこと、それまではブラジル出身のメタルバンド「ANGRA」のことを指す言葉(ANGRAのような空気のするものごとを形容する言葉)だと本気で思ってたというあまりにも恥ずかしい過去を思い出して、なんとなくヘッドバンギングして遊んでみて、さらに本棚を漁ってみたらシャズナやらペニシリンやらアインス・フィアやらルアージュやらブルーやらロマンス・フォーやらのヴィジュアル系CD(主にインディーズ盤)(地元には売ってなかったので雑誌を読んで配達で稼いだ金を注ぎまくって通販で買い漁ってた)が大量にあるのを見つけて、なんとなくヴィジュアル系っぽくなって遊んでみて、ご飯食べてクスリ飲んで、でも眠れそうになかったから真夜中に少し台所の日本酒を盗み飲みしてiPod聴きながらソファで寝て、頑張って昼過ぎに起きて、全然乗りなれていないチャリに乗って必死に津山の中心街(?)に出てアルネ津山(名前の由来は「何でもあるね!」)(見事に何も無いけど)に自転車停めて母親の車(マーチ)(乗りなれるとすごく乗りやすくて、欲しくなった)をスペアキーで借りて、再びアルネ津山に行って酒等を購入して、愛想の悪い店員さんに駐車サービス券を貰って(アルネ津山は、5円チョコでも何でも、何か購入したら駐車が2時間無料になるサービス券が貰える)、5階辺りの駐車場から道路まで、「やっぱり盆地だなあ」と少し考えながらぐるぐる降りて、ダッシュボードの中にラルクの『True』が入ってるのを見つけて懐かしさだけを動機にそれを小音量でかけながら、車で20~30分、おじいちゃんのお墓参りとおばあちゃんのお見舞いのために、(津山市に吸収合併された)久米へ。

 

記憶の中の故郷の縮図のような風景の中のおばあちゃんの家の下に車を停めて、外へ。

 

自分のことを覚えてくれてるかもわからないのでなかなか家に上がる勇気が湧かず、とりあえず携帯灰皿を片手にタバコを吸いながら、ちっちゃい頃おじいちゃんや従兄弟たちと魚やサワガニを捕ったりして遊んだ川へ。

 

本当にびっくりするくらい小さくて、驚いた。

 

幅、2~3メートルくらいだったかなあ。

 

 

 

ここで、昔の自分は、おじいちゃんと、

 

畦道のマムシを一刺しで退治して、皮を剥いで少し舐めて、僕に持って帰るように言ったりすることができるくらい元気だったおじいちゃんと、

 

おじいちゃんすごいなあ毒大丈夫なのかなあとか思いながらスキップしながらニコニコしながらおばあちゃんのもとにそのマムシを持って帰ったりしてた、今の自分の半分くらいの大きさで今の自分より倍以上に全ての風景が大きく見えてた自分は、

 

 

 

よくわからない。

 

 

 

しばらく眺めてた。

 

当然ながらサワガニはいなかったけど、小さな滝の下の、少し深くなっている辺り、昔泳いでいた辺りには、たくさんの小魚がすごい速さで泳いでた。

 

しばらく眺めてた。

 

 

歩いて数分の距離になってしまったおばあちゃんの家に向かった。

 

ドアをノックしてみた。

 

反応無し。

 

ドアを開けて「こんにちは」と言ってみた。

 

反応無し。

 

中に入って、天井のツバメの巣を見上げたりした後、もう一度声をかけてみたけど反応が無いので、土間から手を伸ばして部屋のドアを開けてみたら、マッサージチェアにおばあちゃんが座ってて、こっちを見てた。

 

思わずびっくりして、少しして我に返って、「おばあちゃんわかる?」と言ってみた。

 

首を横に振って「わからん」と言われた。

 

おじいちゃんのお見舞いのときのように、母親(おばあちゃんの娘)と自分との関係を説明する。

 

しばらく説明したら、目を見開いて「ああ!」と、思い出してくれた。

 

(それでもしばらくは兄と勘違いされたけど。)

 

「なんか赤い服着とるし髪長いけんどこの女の子が来たんかと思うたんじゃわ」とか言われて、少し苦笑した。

 

来た理由を説明。

 

ゆっくりマッサージチェアから降りて、「何か供える物はないかなあ、急なことじゃけんなあ、びっくりしてしもうたわ」とか小さな声で話しながら、外に出るおばあちゃん。

 

お墓に案内してもらうために一緒に車に向かう。

 

手拭いを頭に巻いて、その辺で拾ったようなボロボロの竹製の杖を突いて、色々と話しながらゆっくりと歩くおばあちゃんと、手の貸し方もわからず、同じ速度でおばあちゃんの横を歩く、オレンジ色のカーディガンを着た自分。

 

出発して少ししたら、「(シート)ベルトはせんでええか?」と言ってきた。

 

思わず笑いながら「せんでもいいよ」と言った。

 

「警察がおるかもしれんけんなあ」と言うおばあちゃん。

 

「おらんよ、大丈夫」と言う自分。

 

「立派なところに入れてもろうたけんなあ」

 

「まだうちと誰々さんところの2軒しかお墓ないんじゃ」

 

「あそこの誰々さんの子どもがこないだ就職してなあ」

 

色々なことを、独り言のように僕に話しかけるおばあちゃん。

 

思ってたよりは元気でよかったと思いながら、やっぱりちゃんと会話できない自分。

 

山の中の、あまりにも不自然なくらいに綺麗に舗装された道路をしばらく走っていると、墓地に到着。

 

本当に綺麗なところだった。

 

おじいちゃんの墓石は、本当に立派だった。

 

「水かけたら寒いけんなあ」と言いながら、煎餅を供えるおばあちゃん。

 

おじいちゃんのお墓の横の、僕は名前も一切知らない親族のお墓一つ一つの上に煎餅を供えるおばあちゃん。

 

この人たちのこと、みんなおばあちゃんは知ってるんだよなあとふと思って、不思議としか言いようのないような気持ちになった。

 

煎餅を供えながら、お墓の中の一人一人に向かって話しかけてるおばあちゃん。

 

おじいちゃんのお墓に「おじいちゃん寒いじゃろう」と話しかけるおばあちゃん。

 

墓、墓、戒名、おじいちゃん、おばあちゃん、僕の知らないこと、おばあちゃん、おじいちゃん、九十一歳、おじいちゃん、おばあちゃん、おばあちゃん、おじいちゃん、

 

しばらくおばあちゃんを見てた。

 

本当に今にも向こうに行ってしまいそうな気がして、「おばあちゃん大丈夫?」と聞いたら、「おばあちゃんは息しとるだけじゃわ」と言った。

 

何も返せなかった。

 

おじいちゃんのお墓の前で、しゃがんで、「おばあちゃんは生きてるよ」とか、「家族不幸な孫で本当にごめんなさい」、そんなことを考えながら、手を合わせて、目を閉じた。

 

最初におじいちゃんのお見舞いに行ったとき、同じ病院に入院してたおばあちゃんが「入院したばかりの頃はおじいちゃんもタバコ吸っとったんじゃけど、今はもうそういう元気ものうなってしもうてなあ」というようなことを言っていたのを名古屋を出る直前に思い出して、お供え物はタバコにすることにしてた。

 

「ごめん、お供え物、タバコしか思いつかんかった」と言ってタバコ一箱をポケットから出したら、おばあちゃんは全く予想もしてなかったくらい喜んでくれて、少しほっとした。

 

「おじいちゃんタバコ好きじゃったけんなあ」「タバコならカラスに食べられんなあ」「おじいちゃん好きなだけ向こうで吸えるなあ」

 

心から嬉しそうな顔をして、そんな言葉を繰り返してくれた。

 

雨が降ったらタールでお墓が汚れちゃうんじゃないかということばかり僕は心配してたのに。

 

おばあちゃんに「ありがとう」と言って、お墓にタバコを置いて、もう一回手を合わせて目を閉じた。

 

帰り道。

 

夕方4時半前。

 

色々な話をしてくれた。

 

神戸の従姉妹が、恋愛結婚をして、一度曾孫を連れて遊びに来たとか。

 

(結婚したことさえ知らなかったので少しびっくりした。)

 

おじいちゃんのお葬式で喪主を務めた伯父が、小さい頃、よくそこの池に泳ぎに来てたとか。

 

その伯父が10歳の頃、今の家を買って引っ越してきたとか。

 

あの山の向こうに昔の家があったとか。

 

今ぐらいの時間になったらようやく陽が当たる家だったとか。

 

頭の中で、時間がずれていく。

 

ひどくまともで、全然嫌じゃない感覚。

 

道を一本間違えた。

 

間違えたことに気づいて、僕もおばあちゃんも笑った。

 

「こないだお母さんと来たときも間違えて、どんどん山の中に入っていってしもうたんじゃわあ」

 

この日初めて素直に笑った。

 

家に着いて。

 

おばあちゃんが、「おばあちゃんはもう86じゃけん、もう長くは生きれんわ」と言った。

 

こういう重い言葉に対して、まだ26歳の、60も歳の離れている人間は、どういう言葉を返せばいいんだろう。

 

「また会いに来るね」「また会いに来るけん」「また会いに来るよ」「また会いに来るから」

 

語尾だけ変えて、そればかり繰り返した。

 

おじいちゃんに言ったときとは違う気持ちで、そればかり繰り返した。

 

涙目で「わざわざすんませなんだ」「ありがとうなあ」「また来てなあ」と言うおばあちゃん。

 

どれだけ拒んでもお金を渡そうとしてくるおばあちゃん。

 

手持ちの財布には800円くらいしか入っていなくて、お金を取りに家に上がろうとするおばあちゃんを必死に止める。

 

800円全部を渡そうとしてくるおばあちゃん。

 

「ほんとに要らんから」と言う自分。

 

それでも、「タバコ吸うんなら、せっかくタバコ供えてくれたんじゃけん」と言って渡そうとするおばあちゃん。

 

「お供え物なのにお金要らんから」と言う自分。

 

「それじゃあおばあちゃんの気が済まんのじゃわあ」と言うおばあちゃん。

 

僕はこんなにも余計なことばかり考えるようになってしまったのに、おばあちゃんの前にはただ少し以前より歳をとっただけの「孫」がいるんだなあというようなことをぼんやり思った。

 

結局、500円玉を無理やり財布に返して、300円だけ受け取った。

 

「ありがとうね」と言って、頭を何度も下げながら、車に向かった。

 

車に乗って、道に出て、ふと見上げたら、おばあちゃんが杖を突いて庭まで出てきて見送っててくれた。

 

ああ、やっぱりあの人はおばあちゃんなんだと思った。

 

何度も振り向いて、手を振った。

 

見えなくなるまでずっと庭から見送ってくれた。

 

完全に見えなくなるまで走ったところで、車を停めて、外に出て、タバコを吸った。

 

薄暗くなって、寒くなるまで、外でぼーっとしてた。

 

 

 

 

 

 

 

次は、いつ行こう。

 

いつ行くんだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でも、今回の言葉こそは、約束にしなきゃいけない。

 

おじいちゃんの時のように、次に会うのは意識のないおばあちゃん、そんなのはもう嫌だ。

 

絶対に嫌だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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