「ライフストーリー」 [非労働日~通院日]
障害年金の診断書を書くための参考にするから書いてきてくれと主治医に言われ、さっき、数時間かけて書いてみたんですけど、書いていて、なんというか、自分よく死ななかったなあと思っちまったよ
もちろん良かったこともたくさんあったんだけれども
「障害」に関わることのみを書かなきゃならんかったので
これ(の修正前のもの)と障害年金用診断書を、約11時間後に主治医に渡しに行ってきます
これで、主治医が「ちゃんとした診断書」を書いてくれて、障害年金が貰えるようになるといいんだけど
(ポックリニックの診断書は案の定恐ろしいほどに酷いものだった)
(しかもそれで¥5000)
以前、ここの読者数が何か結構半端じゃない(しかも99%以上の方々がブックマークとかRSSとかでやってこられる)ということを某氏に話したところ、「痛いもの見たい人たちや『同じ空気を感じる』っていう人たちが深夜に『あっ、更新された!!』っていって見にきたりしてるんじゃないの(笑)」という、とっても素敵で面白いことを言ってくれたので、痛いもの見るのが好きな方はどうじょ
光と影が仲良く侵蝕しあう場所で [非労働日~通院日]
通常量の酒と少量の処方薬に無自覚的に少しずつやられながら
久しぶりに全く手の届かない物語に向かって手を伸ばしてみるタバ子
タバ子はその日虚ろな目のまま一筋の血を口から流していて
どうせ同じ退屈なら金のある退屈の方がマシかとかなんとかと考えてた
感情の根本以外の大半のものは金で結構買えるもんだし
あるならあるで物欲を満たすこともできるしとかなんとかと
全く同じ顔で全く同じことを全く違う場所で考えているポー子
そこでは無色透明の光と黒色不透明の影は一切の繋がりをもたない
欠落した感情の根本は既に別の宿木を見つけている
量子論と精神論を破綻しまくった論理で無理やり結びつけるバカたちには
もうどんなおクスリも効かないことくらいは知っているタバ子とポー子
同時にどんなおクスリでもあのバカたちはやられちゃうことも二人は知っている
そこにはやっぱり相変わらず解釈の余地は無い
なのにそこからでも何故か他の解釈を導き出してしまうバカたちに
同情や共感以外の哀れみや侮蔑や憧れといった軽い感情を抱いてしまったタバ子とポー子
16年以上経ってもクラッカーを欲しがっているポーリーはいまや伝説に
(注:ここは笑うところ)
この奇妙かつ自然な果実的状況の中にポールの入り込む余地は一切無い
2年以上の月日を経験しても言うことが一切変わらないポールには居場所なんて必要ない
誰かが無感情に呟いたそんな言葉に感情の根本が欠落しているポールは他人になりきる
見事なまでに完璧な他人になりきったポールは音を名乗り自身以外の全てを譜面化し始める
十数秒ズレて聞こえた雷の音から欠落した感情の根本そして光と影と数式に至るまで
全ての譜面を完成させた音はもはやポールでも音でもないが決して神でもない
元音はやがてタバ子とポー子と全く違う顔で全く同じことを考え始めようとする
タバ子がいる場所ともポー子がいる場所とも全く違う全てが譜面化された場所で
けれどそこでは欠落した感情の根本も退屈も金もそれ以外のものも
元音自身の手と脳によってもはや全て譜面化されてしまっている
つまり元音は素晴らしく芸術的なまでに絶望的な状況に自らを追いやった
譜面化された金と譜面化された退屈を譜面化された後悔と一緒に譜面的に眺める元音
譜面化された深いため息を眺めた後元音は自身の譜面化に取り掛かり始める
譜面化されたなぜその結末を予測できなかったのかという疑問を思い出しながら
それら一切のつまらないできごとはタバ子とポー子には一切関係の無いこと
二人は潰れた小さな病院を改築して作られた建物を拠点とする小さな会社の正社員になった
一卵性の双子以上に双子のようなタバ子とポー子がその会社の中で初めて出会ったとき
顔をつき合わせた二人が一瞬の間の後に同時に発した言葉は
眠くなってきたので御終い