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You'll learn much more than I'll ever know. [非労働日]

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2014年3月18日午後1時51分 

 

妻のお腹の中からこの子がズルルっと出てきた瞬間

 

それから間もなくこの子がおぎゃあおぎゃあと産声を上げた瞬間

 

僕はなんだか泣いてしまいましたよ

 

 

 

それからまた間もなく胎盤が出てきて

 

この子も胎盤もとってもグロテスクなのにとてつもなくとてつもなく綺麗で

 

妻とこの子を繋いでいたへその緒はその後間もなく白くなって 

 

翌日には乾いてしまって

 

これが何年も何年も想像していた「自立」なのかと

 

今自分は何年も何年も想像していた「自立」の瞬間を目の当たりにしているのだと 

 

そうなんだなあと

 

 

 

高二のときに日記をつけていた時期があって

 

それはもうあらゆる意味で痛い痛い日記で

 

その中には当時の自分がとても濃密に凝縮されていて

 

曰く、「家族がほしい」と

 

「早くここを出て、結婚して、子どもが生まれて、そんな『普通』がほしい」と

 

「いや・・・」とか「でも・・・」とかの迷いの言葉が前後に並びまくるんだけど

 

「やっぱり家族がほしい」と

 

「子どもがほしい」と 

 

殺意の直後に、その殺意と等しい重みを持ったそんなありふれた願望が綴られていて

 

だいぶ歳をとってそんなあほな殺意もとっくに枯れた自分は、「結局自分が殺したかったのは自分なんじゃね?」とかいうしょーもないことを思ったりもするけれども

 

 

 

なにはともあれそれから17年近く

 

あのときの自分の2倍の人生を歩んだ僕は、とうとうその願いを叶えたのでした

 

 

 

24時間以上も、こんなのほんと死んじゃうことだってありうるんじゃないかと思ってしまうような痛みに、絶対に自分だったら耐えられない痛みに耐えて、必死でこの子を産んでくれた妻には、本当にありがとうと

 

ありがとう、ありがとうと

 

全て横で見ていた自分には、それしかもう言葉が浮かびません

 

 

 

これからはもう、僕の人生においてさえ僕は主役なんぞではなくなるわけで

 

それがもうこの上なく嬉しくて嬉しくて

 

少し寂しくて

 

でもそれよりなによりやっぱりもうほんと不思議な感じだよなあと

 

間違いなくこの子は自分の子なんだけどそれがもう不思議で不思議で仕方がないなあと

 

生まれてくれてありがとうと思いながらも早くもやはりこんな父親でごめんよと思ったりもしている

 

そんななう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・あ、一番肝心なことを書き忘れてた。

 

こういうこと言うとどうしても誤解を生じてしまうとは思うんですが、この子は、ムクが男の子になって戻ってきてくれたんだと思ってます。

 

 

 

 

 

 

はじめまして、ゆうくん。

 

これから、お互いにとってとてもとても長い時間が待っているけれども、どうぞよろしくね。 

 

そして、お帰り、ムク。

 

二つのかけがえのないいのちに出会えて、僕はとても嬉しいよ。

 

本当に本当に嬉しいよ。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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