故郷の呪縛(のようなもの、というかなんというか、まあそんな感じのもの) [労働日]
子供が産まれてからというもの、そういうのを強く強く感じるようになった。
昔々某所で書いたとおり、ホームシックなんぞに罹ったことは一度もないんだけれど 、なんというのか、当然のことながら、「生まれた場所」、「幼少期を過ごした場所」というのは変えられないんだなあと。
僕は岡山県生まれで、高校まで岡山県で暮らしていて、それ以降はずっと愛知県で過ごしているんだけれど、「故郷は何処?」 と聞かれたら、「岡山県です」としか答えられないわけで。
ホームシックなんぞに罹ったことはないのだとしても、その事実はどう足掻いても変えられないわけで。
で、同様に、うちの子がこれから先どんな人生を過ごすことになったとしても、将来同様の質問を投げかけられたとしたら、 「愛知県です」としか答えられないわけで。
それってある意味呪縛(のようなもの)だよなあと。
否応無しに一生ついてまわる。
つまり呪縛(のようなもの)だよなあと。
なんでこんな風にネガティヴな感じにしか書けないのかと言われたら、 答えは簡単で、自分の場合、「故郷」に対しては負の記憶ばかりが残っているから。
まあベタですよね。
ベタ中のベタですよね。
でも、色々とひねくり回しまくってできる限り複雑に複雑に考えても、逆にめっちゃシンプルに考えてみても、「根本」は「故郷」にあるわけで。
逃げ出した「故郷」にあるわけで。
そして、逃げ出したからこそ、呪縛(のようなもの)は強いわけで。
逃げ出しちゃったから、一生逃げられないわけで。
まあどうしようもないですね。
はい。
あなたに、とっておきの秘密を教えてあげるよ。
いつの日か、然るべき時が来たならば。
その時、あなたはまた冷たい表情になるのかな。
暫しの間、怖くて怖くてどうしようもなくて、震えが止まらなくなる程の。
あれはちょっときつかったな。
子供がいなかったら間違いなく耐えられなかった。
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