曖昧な午前~退屈な午後 [労働日~非労働日]
全ての記憶を引き摺り出せ
何一つ色褪せることはない
命令と事実
事実と結末
兎が杵を捨てる
腹を抱えて笑う
僕の宝石箱はこんなにも綺麗だよ
18の楽曲と星屑だけが入ってる
丁寧に繋いだテンションコードの束
悪意の欠片も無しに散りばめる
善人気取りの彼女
悪人気取りの犯罪者
死刑台にエスカレーター
何も歪まない
誰にも歪めることのできない
兎が杵に火を点ける
5.1chで響くシュレッダーの音
耳を澄まさない
誰も離れない
誰も変わらない
何も消えない
砕け散る悪意は悲しみしか産まない
そんな言葉は嘘だよ
コートニーが生まれ変わる
中心から音が聞こえる
心はまた拠り所を探す
退屈な夜明け
逆上せたボノの額に黒い糸を植えつけて
店員が薄気味悪い笑顔を浮かべる
あなたと私だけの秘密
1000万ドルの口止め料
なんて美しい光景
終わらないで
いなくならないで
実存を説き伏せて
あたしは変わらない場所にいる
薄暗さに目が眩む
そんな顔を見て
安心して鞄を握る
ボロボロの封筒に詰め込まれた宇宙の図面は
それでも永遠に色褪せない
千年経ったら指輪をあげるよ
だってこれは君の歌だから
泣き顔ばかりが浮かんだって
崩れる音が響いたって
月は綺麗なまま
圧倒的に下らない
兎なんかもともといないのに
陳腐さは極みへ
周期は一定のまま
死の重みも知らずに優越感に浸って
クリシェを繰り返す
死人と夢の中で踊る
そんな現実を目の当たりにした可哀相な彼女は
笑えばいい
笑っていればいい
それだけで
あなたはとても綺麗だよ
宝石箱に入れてもいいかな
そのためだけに
千年分のスペースを残しておいたんだ
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